百合ヶ丘自治会 会長 堤 孝一
開かれた学校づくりを目指して、上菅田小学校は地域と連携を深めるために地域コーディネーターを活用し上菅田第3公園の壁画大作戦を展開することになりました。上菅田第3公園は百合ヶ丘自治会と茶の木台自治会の谷間に位置しています。この公園はコンクリートに囲まれた公園で殺風景なものでした。この壁面を利用して何か絵を描くことはできないか思案していたところ、ちょうど地域コーディネーターの養成講座があり、課題を出されたこともあり、上菅田第3公園の壁面に絵を描くことにいたしました。テーマは「自然」「公園をたいせつに」をもとに、上菅田小学校の児童たちが、総合的学習の一環として課外授業を体験し、地域との連携、ふれあいを深めていこうというものです。
作業は9月末に保土ケ谷土木事務所の協力を得て、既存のコンクリート面に下地を作成することになりました。学校行事の忙しい中を、上菅田小学校・地域連携事業実行委員会を立ち上げ、12月内の完成を目指すことになりました。幸い天候にもめぐまれ、各学年が午前中を中心に課外授業の体験授業として先生方が下絵を作成、児童たちがペイントを描く作業に入り、最初は色の調合が難しかったですが、だんだんと慣れてきました。作業を進めていくうちに子どもたちの真剣に取り組む瞳が印象的でした。壁画の内容ですが、実行委員会の中で協議した結果、テーマに基づいた、春夏秋冬の季節感をかもしだした風景を描くことになりました。上菅田小学校750名の児童全員が、学年別に絵を描きました。将来20年後、成人したとき子どもたちはどんな気持ちで壁画を見つめるのでしょうか?本当に子どもたちにとっては良い記念作品を描くことができました。
作業は12月15日にすべて完了しました。地域の自治会、老人クラブ、子ども会、絵心をもった町の芸術家たちと上菅田小児童750名の絆が残る作品です。地域の人たちが描いた壁画は横浜市開港150周年記念ロゴの「たねまる」と「ほどがやあいさつ運動」などのシンボルマーク、それに「虹をつかもう」というタイトルの壁画です。七色の虹はこの公園を通るときどんな色に見えるのでしょう、人それぞれに、様々な印象を持ちながら、散歩や待ち合わせ場所になることと思います。
上菅田第3公園披露式典には300名以上の方が参加し、保土ケ谷区長さんのあいさつを受け、地域の子どもたちによるテープカットとくす玉を割り、公園壁画完成を祝いました。その後、壁画の内覧を参加者の皆様方に披露し、大変早朝より寒い中お集りいただきましたので、トン汁、茶めしを振る舞いました。また、地元上菅田囃子会の皆さんにより、壁画祝いの舞をご披露いたしました。晴天の元、大変盛り上がった式典を開催することができ、より地域と学校の連帯感が深まり、強い絆ができたように感じます。今後は地域の自治会はもとより学校を中心に、関係団体の皆さんとより良い地域を作り上げていくことが地域の使命であると思います。
当日の式典は1月10日=110番=子ども安心・安全の日でありました。地域からこの公園にイタズラ書きされないように見守り活動を続け、パトロールしていきたいと思います。また、この公園から上新地区の様々な事業展開を発信できれば良いと考えております。
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