狩場町東部自治会 会長 松嶋 武徳
狩場町東部自治会は、横浜市児童遊園地・狩場インターチェンジに隣接し、南区との境に位置する約700世帯が所属する比較的規模の大きな自治会です。
取材当日はちょうど7月7日の七夕で、自治会館前には子ども会で作成された短冊が飾られており、お母さん方は短冊が飛んでいかないよう作業をしている最中でした。
「狩場町東部菜園」
狩場町東部自治会では、自治会館に隣接した市の遊休地を利用し、平成20年より菜園として利用できるよう整備をしています。菜園の運営には「狩場菜園管理運営委員会」が設置され、現在は自治会とは独立した形で運営が行なわれています。
菜園の区画は32に分かれ、それぞれが責任を持って土を耕したり野菜を育てたりしており、今年で4年目ともあって、育てるのが難しい野菜に挑戦する姿も見られました。また、32区画のうち2区画は自治会で所有しており、秋の「芋ほり大会」の実施に向け、春に子供達と苗の植付けを行なったサツマイモを育てています。「芋ほり大会」は多くの子供が参加する大変好評なイベントで、なかなか土を触る機会がない子供達にとっては、本当に貴重な体験です。
また、菜園は会員相互の親睦に大変寄与しています。菜園で収穫されたものが近所の方に配られたり、自治会のイベントに持ってきて自治会会員にもてなされたりとご近所づきあいの良い潤滑油となっています。また、菜園が地域の人たちの憩いの場ともなっており、菜園にはいつも誰かがいて、近所の人が声をかけ、菜園で急な井戸端会議がはじまる時もあるとのことです。菜園の周囲には近所の方の好意で花が植えられており、菜園は狩場町東部自治会の強い絆の象徴であると感じました。
狩場町東部自治会では、毎週土曜日の夜1時間程度防犯パトロールを実施しています。防犯パトロールでは、防犯灯のチェックや不審なものがないか、違法駐車はないかなどチェックリストを作って実施しています。また、年末年始には特別パトロールを実施したり、連合で実施している朝の登校時の見守りに参加したり、安心・安全なまちづくりに重点的に取り組んでいます。
「狩場町東部菜園」の入り口には、写真のような看板が掲げられていました。
文字:季節(とき)が来て 人も野菜も大きく育つ 明日(みらい)を育(はぐ)くむ 狩場の菜園
取材時には、菜園の大きくて甘いトマトを頂きましたが、狩場町東部自治会は、トマト同様地域の絆が大きく実り、住む人が幸せになる地域づくりをしているところでした。
(取材:保土ケ谷区地域協働課 長戸)
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